玄関の変化

玄関は住まいの内側と外側とをつないでくれる重要な場所です。とくに日本の住まいでは、対外的な意味合いも含めて、玄関を重視する傾向にあります。これは、ちょっとした来客の応対が玄関で行われることが生活上意外に多いことからきています。玄関のイメージというものが人に与える影響というものも無視することはできません。家の中に入れば、履物を脱ぐといった慣習から、外と内とのけじめを自然な形でつくる空間として捉え直すことも大切になってきます。
日本では、さまざまな生活行為のなかのしぐさをしつけや行儀作法として、習慣づけてきました。戸の開け方から履物の脱ぎ方や揃え方などのことです。脱いだ靴を綺麗に揃えるということは、幼い頃に教えられた記憶を持つ方も多いと思います。このように玄関にまつわるものが相当にあるのです。先にも述べたように、玄関というものが対外的にその人の住まいを印象づけることになる第一の場となるからです。
最近においては、そういった様式よりも機能を重視する傾向にあるといえます。子どもに対するしつけも昔程には言われなくなってきています。敷地の狭小化などから、買い物などで出入りするための専用口である勝手口のない住宅が多くなってきていて、玄関がその役目も兼ねなくてはいけなくなってきているのです。

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